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家の性能 徹底解説

2019.10.24

「住宅設備(キッチン/ユニットバス等)」の標準仕様チェックポイント|推奨グレード紹介【標準仕様・見積書チェック①】

契約後に追加費用がでやすい建材No.1が「住宅設備」です。契約後に予算オーバーにならないように、標準仕様のチェックポイントを確認していきましょう。

「住宅設備(キッチン/ユニットバス等)」の標準仕様チェックポイント

契約前に住宅設備をチェックし忘れる人が多い

キッチンやユニットバスの住宅設備は、契約後の追加費用が出やすい項目なので、契約前に「必要な標準仕様が含まれているか?」を確認する必要がありますが、意外とチェックし忘れる人が多いです

これは、営業マン的にも細かくチェックされると契約が延びるので、あまり触れないというのと、施主自身も、間取り作りや資金計画に追われて、そこまで気が回らないことが理由と思われます。

住宅設備の標準仕様を確認するには、住宅会社が持っているプレゼン資料を見せてもらうといいでしょう。メーカー、商品名、細かい機能などが記載されています。

では早速、住宅設備の標準仕様チェックポイントを解説していきます。

<プレゼン資料の例>
住宅設備(キッチン、ユニットバス等)の機能を確認するプレゼンシート

【結論】「住宅設備(キッチン/ユニットバス等)」の標準仕様チェックポイント

住宅設備の標準仕様チェックポイントと推奨グレードは、以下の通りです。

①キッチン
食洗器 → 深型
コンロ → IH or ガスコンロ(ガラストップ)選択可能
魚焼きグリル → 水無し両面
レンジフード → メンテナンス配慮型
シンク → 継ぎ目なし
水切りかご → 有
調理家電用コンセント → 有
カップボード →有

②ユニットバス
断熱浴槽+断熱ふた → 有
人造大理石浴槽 → 有
浴室乾燥機 → 有
追い焚き機能 → 有
節水シャワー → 有
シャワースライドバー → 有
水はけのよい床 → 有
水栓デザイン → デザインチェック
給湯器 → エコキュートorエコジョーズ

③トイレ
【1階】
収納 → 有
自動洗浄 → 有
自動便座/ふた開閉 → 有
手洗いの位置 → 便器とは別or便器後ろの左右(便器後ろの真ん中は避ける)
紙巻き器 → 2連
暖房便座 → 有
ウォッシュレット → 有
タオルリング → 有

【2階】
2階トイレ → 有
自動洗浄・2連紙巻き器・暖房便座・ウォッシュレット・タオルリング → 有

④洗面台
サイズ → W900
水栓の位置 → 壁付け
デザイン → 好みに合うか確認

⑤玄関ドア
鍵のタイプ → リモコンキー
インターホン → 録画機能付インターホン
断熱性能 → D2/K2グレード

<住宅設備の標準仕様チェックポイント一覧>

①キッチンの標準仕様チェックポイントと推奨グレード

キッチンメーカーは好みで選んでもらってOKですが、メーカー問わず必要な機能は抑えておきましょう。

・食洗器
食洗器のサイズは、「深型」をおすすめします。多くの住宅会社が採用している「浅型」では、4人家族でも食器があふれます。

いまどき、食洗器が標準仕様に含まれていない住宅会社なんてないだろーと思っていたのですが、実際にありました。社名は伏せますが、標準仕様に含まれていて当然!と思うものがついていないのが住宅業界です。ご注意ください。

<深型は浅型の約1.5倍!>
食洗器は深型をおすすめ!
(出典:リンナイ)

・コンロ
IHかガスコンロか、「自分の好みのタイプが選択可能か?」を確認しておきましょう。ガスコンロの場合は、契約後に「ガラストップ」タイプに変更する人が多いので、事前に確認しておきましょう。

・魚焼きグリル
最近は、あまり魚焼きグリルを使わない方も増えていると思いますが、「水無し両面」タイプを推奨します。「片面焼き」タイプはかなり減ってきているとは思いますが。

網がない「グリル式」も人気になってきています。掃除が楽で、いろんな料理に使えて便利ですが、もう少し価格が下がってくれば…というところです。数千円で網タイプに使えるグリルパンが販売されているので、今は、これが現実的かなと思います。

<魚焼きグリルで使えるグリルパン>
魚焼きグリルに使えるグリルパン
(出典:楽天市場)

・レンジフード
レンジフードは、嫌いな掃除箇所ランキング上位なので、「掃除しやすいレンジフード」を選びましょう

キッチンメーカー各社ともに、掃除しやすいレンジフードを発売していますので、特段これじゃないとだめ!という技術はありません。ドライバーで部品を何回も取り外して、掃除するタイプだけは避けましょう。

メーカーによっては、10年間メンテ不要が可能なレンジフードもあります。また、以前話題になった「自動洗浄タイプ」は、初期費用が高く、故障リスクもあるため、非推奨です。

レンジフード自体は関係ないですが、レンジフードの汚れは、コンロのタイプに大きく左右されます。汚れにくいのは、圧倒的にIHです。特段、ガスコンロにこだわりがない方は、コンロの掃除だけでなく、レンジフードの掃除のしやすさの面でも、IHを推奨します。

<各社、掃除しやすいレンジフードを発売している>
掃除しやすいレンジフード
(出典:トクラス)

・シンク
天板とシンクに継ぎ目があると、汚れたり錆びたりするので、天板とシンクの間は「継ぎ目なし」のタイプを推奨します。最近は、天板もシンクともに人造大理石タイプが主流になりつつあります。

<天板・シンクの間と排水溝に「継ぎ目がない」キッチン>
汚れが付きにくい継ぎ目がないシンク
(出典:トクラス)

・水切りかご
「水切りかご」は、契約後にオプション追加する人が多いので、事前につけておきましょう。メーカー純正なら、サイズぴったりなので、スペースを無駄にしません。

<水切りかごはメーカー純正で>
契約後オプションの可能性が高い水切りかご
(出典:LIXIL)

・調理家電用コンセント
住み始めてから、付けておけばよかった!思う後悔ランキング上位。「調理家電用コンセント」を一か所付けておきましょう。フラット型のオープンキッチンなど、キッチンの正面に付けられない場合は、カップボード側に設置すると良いでしょう。

・食器棚(カップボード)
いつも思いますが、「食器棚」が見積に含まれていないのが不思議でなりません。絶対つけるでしょ!と思うんですけどね。

入居後に家具屋さんで購入する方法もありますが、しっかり固定できず地震で危ないし、サイズ余ったりデザイン統一できなかったりしますので、キッチンと同メーカーの食器棚を、固定設置することをおすすめします

<なぜかオプション扱いになりやすい食器棚(カップボード)>
なぜかオプション扱いが多い食器棚(カップボード)
(出典:Panasonic)

 

②ユニットバスの標準仕様チェックポイントと推奨グレード

次は、ユニットバスの標準仕様チェックポイントを解説します。

・断熱浴槽+断熱ふた
「断熱浴槽+断熱ふた」は、多くの住宅会社が採用していますが、時々オプション扱いの会社を見かけます。断熱浴槽にすると、冬場のお湯の冷め方が劇的に改善されますので、必須アイテムです。

また、断熱浴槽にすると、セットで「断熱ふた」になると思いますが、念のため確認してください。

<「断熱浴槽+断熱ふた」は必須>
省エネ住宅には絶対必要な断熱浴槽・断熱くみふた
(出典:TOTO)

・人造大理石浴槽
「人造大理石浴槽」は、通常のFRP浴槽に比べて、汚れが付きにくく、掃除がしやすくなります。人造大理石浴槽がオプション設定だとしても、数万円以内でグレードupできると思うので、是非採用してほしい建材です。

人造大理石と人工大理石は少し性質が異なりますが、メーカー毎にどちらかしか選べないはずなので、深く考えすぎなくてもいいです。仮に、どちらか選べるのであれば、人造大理石をおすすめします

<人造大理石に強いメーカーは、トクラスやLIXILあたり>
人造大理石は浴槽の美観を保つ大切な建材
(出典:トクラス)

・浴室乾燥機
「浴室乾燥機」は、設置しておくことをおすすめします。毎日は使いませんが、乾ききっていない洗濯物を干したり、梅雨時の活用など、意外と役立ちます。浴室乾燥機をオプション扱いにしている住宅会社が結構ありますので、しっかりと契約前にチェックしてください。

・追い焚き機能
意外な落とし穴。なぜかわかりませんが、「追い焚き機能」をオプション扱いにする住宅会社があります

・節水シャワー
ほとんどの住宅会社が、「節水シャワー」を標準仕様にしていると思いますが、コストを抑えるために仕様をダウンさせる住宅会社がありますので、要チェック。通常シャワーだと、光熱費が上がったり、お湯切れになりやすくなります。

節水シャワーには、そもそもの水量を落とすタイプと、手元でのオンオフ切り替えを可能にすることで節水するタイプがあります。

・シャワースライドバー
シャワーの高さが変えられる「シャワースライドバー」は、手摺としても使えるタイプもあるので、契約前のチェックをお忘れなく。

<シャワースライドバー>
シャワーの高さが変えられるシャワースライドバー
(出典:トクラス)

・水はけのよい床
ほとんどの住宅会社が「水はけの良いタイプ」を採用していると思いますが、念のため。床がやわらかいタイプを希望する場合は、メーカーが限定されますので、事前に選べるメーカーを確認しておきましょう。

・水栓デザイン
機能面ではないですが、低いグレードだと、とにかくダサい…場合があります。契約前に現物を見て、デザイン的に問題ないか?を確認するようにしましょう。

・給湯器
高効率タイプの給湯器が主流。電気なら「エコキュート」、ガスなら「エコジョーズ」です。エコキュートの場合は、容量も確認しておきましょう

<エコキュートの容量目安>
エコキュートの容量の目安
(出典:ダイキン工業)

③トイレの標準仕様チェックポイントと推奨グレード

トイレは、商品名が同じでも、グレードが細かく分かれているので、詳細のチェックが必要です。

<同じ商品でもこれだけグレードがある>
トイレは細かいグレードがあるので詳細確認を
(出典:LIXIL)

【1階トイレ】
家族の使用頻度が高く、来客も使用するので、ある程度のグレードは確保しておきたいところです。

・収納
使用頻度が高い1階トイレに「収納」は必須。トイレットペーパー、生理用品、掃除道具、くらいは収納できるサイズが必要です。

<収納付きタイプのトイレ>
収納付きの1階トイレ
(出典:LIXIL)

・自動洗浄(リモコン洗浄)
「自動洗浄」機能がないと、レバーで洗浄することになりますので、さすがに避けたいところ。

「センサーでの自動洗浄が要らないので、自動洗浄を外したけど、リモコンに洗浄ボタンはついていると思っていた!」という後悔の声が多いです。センサーでの自動洗浄とリモコンの洗浄ボタンは、セットなのでご注意ください

ちなみに、センサーでの自動洗浄は設定でOFFにできます。(TOTO・LIXILの商品情報より)

・自動便座/ふた開閉
「自動便座/ふた開閉」は、個人の感覚で違いがあると思いますが、グッシン的に必須かなと。「自動便座/ふた開閉」機能がないと、リモコンにボタンがないので、手で便座やフタを開閉することになります

自動洗浄同様に、センサー開閉とリモコンの開閉ボタンはセット。特に、立って用を足す男性陣には、必須アイテムかと思います。

<自動便座/ふた開閉がないと、手動でふたを開けることに>
自動便座/ふた開閉機能は必要
(出典:LIXIL)

・手洗いの位置
「便器とは別or便器後ろの左右」に設置すると、手洗いが便利です。便器の真後ろ(中央部)に設置すると、特に子供が使いづらいので避けましょう

<使いづらい例:便器の真後ろ中央部に手洗いがあると洗いにくい>
便器の真後ろ中央部に手洗いがあると使いづらい
(出典:TOTO)

・紙巻き器
紙巻き器は「2連」にしましょう。1連だと、トイレットペーパーを交換する頻度が高くて、萎えます。

<紙巻き器が1連だと、少し不便・・・>
おしゃれな1連紙巻き器もいいけど、実用性では2連紙巻き器がおススメ
(出典:LIXIL)

・暖房便座
「暖房便座」は、ほとんどの住宅会社が、標準仕様にしていると思いますが、念のため。

・ウォッシュレット
「ウォッシュレット」は、さすがに99%以上の住宅会社が、標準仕様にしていると思いますが、念のため。

・タオルリング
「タオルリング」は、ほとんどの住宅会社が、標準仕様にしていると思いますが、念のため。

<タオルリングの確認もお忘れなく>
タオルリングの確認もお忘れなく
(出典:Panasonic)

【2階トイレ】
そもそも「2階トイレ」がオプション扱いの住宅会社が多いので、2階トイレが標準仕様か?の確認を。

・自動洗浄/2連紙巻き器/暖房便座/ウォッシュレット/タオルリング
この項目は、2階トイレにも必要です。自動洗浄がないと、レバーで流すことになります。

1階トイレで採用した収納と自動開閉は、2階トイレでは削減してもいいかなと思います。トイレットペーパーは、収納インテリア等を活用しても良いですしね。

もちろん、予算に余裕があれば、導入してもらって構いませんが、使用頻度が低いのでコスト削減の対象にすることをおすすめします

 

④洗面台の標準仕様チェックポイントと推奨グレード

洗面台のチェックポイントは少ないですが、デザイン的な問題でオプション追加する人が多い建材です。

・サイズ
「W900タイプ」が主流と思いますが、時折「W750タイプ」を標準仕様としている住宅会社があるので、ご注意を。

・水栓の位置
汚れが付きにくい「壁付け」をおすすめします。底面付けだと、水栓のフチに汚れが溜まりやすくなります。

<掃除が楽な「壁付け」の水栓>
洗面台の水栓は壁付け
(出典:クリナップ)

・デザイン
デザインは個人の好みによりますので、標準仕様の洗面台を確認しておきましょう。デザイン性の高い洗面台が標準仕様になっていることは、まずありません。

<洗面所のデザインにこだわる人は、必ず契約前に検討を>
洗面台には好みがでるのでデザインの契約前確認を
(出典:ウッドワン)

⑤玄関ドアの標準仕様チェックポイントと推奨グレード

玄関ドアの開閉は毎日のことなので、利便性・防犯面・断熱性などを考慮して、適切なグレードを選択してください。

・鍵のタイプ
せっかく注文住宅で建てるなら、「リモコンキー」にしたいところ。車と同じ方式です。いまさら新車のカギが、鍵穴方式だったら嫌ですよね。それと同じ。使えば便利さに気づきます。

カードキーも悪くはないですが、一度取り出さないといけないので、リコモンキーの方が使い勝手は格段上です。

<鍵を取り出さなくても開錠できるリモコンキー>
特に女性が重宝する玄関リモコンキー
(出典:YKK AP)

・インターホン
「録画機能付きインターホン」は、ほとんどの住宅会社が、標準仕様にしていると思いますが、念のため。

・断熱性能
これは性能の記事で触れましたが、玄関ドアの断熱性能は「D2/K2」グレードをクリアしましょう。さらに断熱性能が高いグレードもありますが、費用がぐんとupしますので、「D2/K2」グレードがちょうどいい塩梅です。

<玄関ドアの断熱性能>
見落としがちな玄関ドアの断熱性能
(出典:三協アルミ)

まとめ

住宅設備の標準仕様チェックポイントと推奨グレードは、以下の通りです。

①キッチン
食洗器 → 深型
コンロ → IH or ガスコンロ(ガラストップ)選択可能
魚焼きグリル → 水無し両面
レンジフード → メンテナンス配慮型
シンク → 継ぎ目なし
水切りかご → 有
調理家電用コンセント → 有
カップボード →有

②ユニットバス
断熱浴槽+断熱ふた → 有
人造大理石浴槽 → 有
浴室乾燥機 → 有
追い焚き機能 → 有
節水シャワー → 有
シャワースライドバー → 有
水はけのよい床 → 有
水栓デザイン → デザインチェック
給湯器 → エコキュートorエコジョーズ

③トイレ
【1階】
収納 → 有
自動洗浄 → 有
自動便座/ふた開閉 → 有
手洗いの位置 → 便器とは別or便器後ろの左右(便器後ろの真ん中は避ける)
紙巻き器 → 2連
暖房便座 → 有
ウォッシュレット → 有
タオルリング → 有

【2階】
2階トイレ → 有
自動洗浄・2連紙巻き器・暖房便座・ウォッシュレット・タオルリング → 有

④洗面台
サイズ → W900
水栓の位置 → 壁付け
デザイン → 好みに合うか確認

⑤玄関ドア
鍵のタイプ → リモコンキー
インターホン → 録画機能付インターホン
断熱性能 → D2/K2グレード

プロデューサー紹介

master

日本の家づくり 強化ディレクター

瀬山 彰

筑波大学理工学群数学専攻卒(数理統計学士号)。硬式野球部に所属し、首都大学野球リーグの線形回帰分析を行う。中学高校の数学教員免許を取得。

筑波大学卒業後、日本最大手経営人事コンサルティング会社にて、全国ハウスメーカー・工務店を担当。住宅業界で手腕を振るう中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードを確立することを目標に掲げる。

2015年、「家づくり せやま学校」を開校。“日本の施主を強くする”を合言葉に、施主の知識向上を目的とした講演活動をスタートさせた。「展示場では絶対教えてくれない話が聞けた!」「こんな楽しい授業は初めて!」など、口コミでせやま学校の評判が広がり、各メディアからも注目が集まっている。

関西を中心に年間100件以上の講演をこなしながら、雑誌コラムの連載やFMラジオ局「FMOH!」にて冠番組のDJを務めるなど、活躍の場を広げている。

中学高校数学教員免許、宅地建物取引士、2級FP技能士。3人娘(双子4歳、2歳)。広島県出身、広島カープファン。

【メディア出演】
◾️FMOH!85.1 毎週火曜19:00〜
「瀬山彰 NEXT STANDARD LIFE」
◾️子育て情報誌 「まみたん」対談連載
「THE PROFESSIONAL」

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