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家の性能 徹底解説

2019.10.25

「外観・内観デザイン」の標準仕様チェックポイント|契約後の追加費用を防ぐ方法【標準仕様・見積書チェック③】

「これを選ぶとオプション、これもオプション、これもオプション・・・」となると、デザイン打ち合わせが楽しくありませんよね。こうならないように、デザインの標準仕様もチェックできるようになっておきましょう。

「外観・内観デザイン」の標準仕様チェックポイント|追加費用が発生しやすいデザインは?

デザイン打ち合わせで追加費用が出やすい4パターン

追加費用が出やすいのが、「外壁」「屋根」「床材」「住宅設備の商品グレード」の4パターンです。

例えば、こんな感じ。

「外壁」サイディングからモルタル塗りに変更 → 50万円追加

「屋根材」ガルバ縦葺きから横葺きに変更 → 30万円追加

「床材」シートフローリングから無垢フローリングに変更 → 40万円追加

「住宅設備の商品グレード」標準仕様外メーカーの同グレードに変更 → 50万円追加

これが契約後に起きると本当に怖いです。こうならないように、契約前の「外観・内観デザイン」チェックポイントを解説していきますね。

追加費用が出やすいデザイン4パターンです。

【結論】「外観・内観デザイン」の標準仕様チェックポイント

「外部・内部デザイン」の標準仕様チェックポイントは、以下の通りです。

①外部デザイン
基礎(ハウスシューズ)
外壁材
バルコニー手摺
玄関ドア
外部サッシ
屋根形状・屋根材
軒天

②内部デザイン
床材
建具(扉)
壁紙
照明
カーテン
階段手摺

③住宅設備
住宅設備のメーカー/商品グレード
キッチン・食器棚の色
ユニットバスの色
トイレの色
洗面台の色

<「外観・内観デザイン」の標準仕様チェックポイント一覧>
「外観・内観デザイン」の標準仕様チェックポイント一覧

①「外観デザイン」の標準仕様チェックポイント

外観デザインで、特に追加オプション費用がでやすいのは「外壁」と「屋根材」です。

・基礎
基礎は最も目立つ場所なので、デザイン的にも重要です。必ず、左官仕上げで美しい基礎になる「ハウスシューズ」を採用しましょう。防水性も高まるので、一石二鳥です。

<ハウスシューズの施工前・施工後の比較>
オシャレは足元から!基礎をきれいに見せるハウスシューズ
(出典:ジオテック)

・外壁材
選べる外壁材のメーカーやデザインをチェック

サイディングなら、最低でも「16mm以上」のタイプが選べないと外観が安っぽくなりがち。コストダウンのために、安いグレードしか選べない場合があるので、事前に選択肢の確認を。

<外壁の種類は山ほどあるので、どこまで選べるのか?を確認しよう>
外壁デザインの選択肢は事前確認を!
(出典:ケイミュー)

・バルコニー手摺
腰壁タイプしか選べない場合があるので、要注意。

バルコニー手摺は外観デザインのアクセントになるので、何らかの「デザイン手摺」は採用したいところ。ステンレス、木目調、ガラスなど、いくつか種類があるので、希望のデザインが標準仕様かどうか、確認しておきましょう。

<バルコニー手摺は、外観アクセントの主役>
バルコニー手摺は外観デザインのアクセント
(出典:LIXIL)

・玄関ドア
玄関ドアは、デザインによって価格が全て異なります。どこまでが標準仕様(追加費用0円)で選べるのか?を確認するようにしましょう

悩みに悩んで決めたデザインなのに、「多額の追加オプションかかります…」と言われるとテンション下がりますから。事前に選択範囲を理解した上で、セレクトしていきましょう。

<玄関ドアの種類:玄関ドアは外観デザインの顔>

玄関ドアは外観デザインの顔
(出典:YKK AP)

・外部サッシ
外壁に合わせて色を選べるのか、チェックしておきましょう。

・屋根
まず、屋根形状の確認。一般的に、片流れ→切妻→寄棟と価格が上がっていくので、パースを見て確認を。(価格は屋根勾配によります)

次に、屋根材の種類。グッシンは、初期コスト・メンテナンス・耐震性(軽さ)の観点から、ガルバニウム鋼板(縦葺き)を推奨していますが、デザイン優先で考える方は、瓦や横葺きガルバを選択する場合もあるかと思います。

何を選択するにしても、屋根材の変更は金額が跳ね上がる可能性があるので、契約前に屋根材仕様のチェックをお忘れなく。ちなみに、屋根勾配が緩ければ(1.5寸以下)、ほとんど地上から見えないので、あまり気にしなくてもいいかなと思います。

<ガルバニウム鋼板屋根(縦葺き)>
軽量で耐久性の高いガルバニウム鋼板が主流
(出典:大和財託)

・軒天
軒天とは、外部に見えている天井部分のこと。基本は白ですが、木目調デザインが人気なので、「どんな色・柄が選べるのか?」を事前に確認しておきましょう

<軒天のデザインは木目調が人気>
軒天は、木目調のデザインが人気
(出典:ニチハ)

②「内観デザイン」のチェックポイントと推奨グレード

内観デザインで、特に追加オプション費用がでやすいのは「床材」です。

・床材(フローリング材)
床材は、内観デザインで、最も追加費用がでやすい項目です。

床材は、大きく分けて、シート・単板(突き板、挽き板)・無垢材の3種類に分かれます。以前は、無垢材のデザイン性がずば抜けていましたが、技術進歩により、シートや単板のデザイン性も格段に向上しています。

床材のセレクトによって、内観デザインの雰囲気がおおよそ決まりますので、早めに標準仕様(追加費用0円)で選べる、色・材質・幅などを確認しておきましょう

<単板(突き板・挽き板)やシートのデザイン性が向上している>
単板やシートフローリングもデザイン性が高くなっている
(出典:Panasonic)

・建具(扉)
標準仕様(追加費用0円)で選べる、色・材質・高さ・デザインなどを確認しておきましょう。

・壁紙
「アクセントクロス(デザイン壁紙)はオプション!」という住宅会社もあります。

壁紙で部屋のイメージは変わりますので、「アクセントクロスが標準仕様に入っているか?」を確認しましょう。アクセントクロスを使う箇所の目安は、「5か所」くらいです。

<オプションになりやすいアクセントクロス(デザイン壁紙)>
オシャレなインテリアには絶対必要なアクセントクロス(デザイン壁紙)
(出典:サンゲツ)

・照明
「ペンダントライトやシーリングライトを選択できるのか?」を確認しましょう。

ダウンライトが最も安いので、「ダウンライト以外はオプションです」という住宅会社や、前にも触れた通り「主寝室や子ども部屋の照明はオプションです」という住宅会社があるので、ご注意を

余談ですが、ダイニングテーブルの中央にペンダントライトを配置するのは、おすすめしません。テーブルの位置が少しでもずれると、中央からずれて、見た目が悪かったり、頭を打つためです。ペンダントライトは、キッチンの手元灯として採用するのが無難です

<おすすめしない例:テーブル中央にペンダントライトを配置>
おすすめしない、ペンダントライトの配置(ダイニングテーブル中央)

・カーテン
そもそも、カーテンを標準仕様にしている住宅会社は少ないので、カーテンが含まれているか?から確認が必要ですね。「含まれています」もしくは「カーテン予算を取っておきますね」と言われた場合は、その内容をチェックしましょう。

チェックすべきは、カーテンがつく予定の場所と種類。追加費用が発生しやすいのは、プリーツスクリーンやバーチカルブラインドです

またまた余談ですが、「カーテンはついています」と担当から聞いていたが、付いていたのは「カーテンレールだけだった…」という笑えない話もありますので、ご注意ください。

<オプションになりやすい「プリーツスクリーン」>
オプションになりやすいプリーツスクリーン
(出典:タチカワブラインド)

・手摺
階段の手摺や2階廊下の手摺のタイプを確認しましょう。腰壁タイプしか選べない住宅会社もありますが、それでは圧迫感がでますので、「オープン手摺」を推奨します

<階段の手摺は「オープン手摺」を推奨>
リビングを広く見せるオープン階段手摺
(出典:ウッドワン)

③「住宅設備デザイン」のチェックポイントと推奨グレード

住宅設備デザインで、特に追加オプション費用がでやすいのは「住宅設備のメーカー/商品グレード」です。

・住宅設備のメーカー/商品グレード
例えば、標準仕様のキッチンのデザインが嫌いで、標準仕様ではないメーカーにすると、すぐに数十万円以上の追加費用が発生します。

住宅会社は、特定のメーカーと特定の商品に限って安く仕入れられる契約をしているので、そこから外れると多額の追加費用がかかるわけです。

なので必ず、契約前に、標準仕様の(追加費用0円で選べる)住宅設備を念入りに確認するようにしてください。と言いつつ、住宅設備は上を見始めるときりがないので、くれぐれもやりすぎにはご注意ください

<住宅設備(特にキッチン)は上を見ればきりがない>
キッチンのグレードupは慎重に
(出典:LIXIL)

・キッチン/食器棚(カップボード)の色
カップボードの扉はリビングからよく見えますので、「どんな色・柄が選べるのか?」を事前に確認しておきましょう。

<好みの色があるかどうか確認を>
住宅設備(キッチン、ユニットバス等)のカラーを確認
(出典:クリナップ)

・ユニットバスの色
全面が白!では殺風景なので、最低でも1面はアクセントパネルにしたいところです。「どんな色・柄が選べるのか?」を事前に確認しておきましょう。

<ユニットバスの1面にはアクセントパネルを>
ユニットバスのアクセントパネル
(出典:TOTO)

・トイレの色
特に心配ないと思いますが、念のため、収納の扉や紙巻き器上のカウンターの色を確認しておきましょう。

・洗面台の色
標準仕様の洗面台のデザインがそもそも気に入らない!ということがあるので、契約前に必ず確認を。標準仕様からグレードupすると、数十万円単位で金額が上がることが多いので、予算計画にも影響を与えます。

また、オシャレなデザインの洗面台は、品質を犠牲にしている場合があるので、あまり変わったデザインはおすすめしません。さらには、施主直販メインの洗面台メーカーは、住宅会社経由で買うと、定価より高くなるという現象が起きるので、避けた方がよいでしょう。

まとめ

「外部・内部デザイン」の標準仕様チェックポイントは、以下の通りです。

①外部デザイン
基礎(ハウスシューズ)
外壁材
バルコニー手摺
玄関ドア
外部サッシ
屋根材
軒天

②内部デザイン
床材
建具(扉)
壁紙
照明
カーテン
階段手摺

③住宅設備
住宅設備のメーカー/商品グレード
キッチン・食器棚の色
ユニットバスの色
トイレの色
洗面台の色

プロデューサー紹介

master

日本の家づくり 強化ディレクター

瀬山 彰

筑波大学理工学群数学専攻卒(数理統計学士号)。硬式野球部に所属し、首都大学野球リーグの線形回帰分析を行う。中学高校の数学教員免許を取得。

筑波大学卒業後、日本最大手経営人事コンサルティング会社にて、全国ハウスメーカー・工務店を担当。住宅業界で手腕を振るう中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードを確立することを目標に掲げる。

2015年、「家づくり せやま学校」を開校。“日本の施主を強くする”を合言葉に、施主の知識向上を目的とした講演活動をスタートさせた。「展示場では絶対教えてくれない話が聞けた!」「こんな楽しい授業は初めて!」など、口コミでせやま学校の評判が広がり、各メディアからも注目が集まっている。

関西を中心に年間100件以上の講演をこなしながら、雑誌コラムの連載やFMラジオ局「FMOH!」にて冠番組のDJを務めるなど、活躍の場を広げている。

中学高校数学教員免許、宅地建物取引士、2級FP技能士。3人娘(双子4歳、2歳)。広島県出身、広島カープファン。

【メディア出演】
◾️FMOH!85.1 毎週火曜19:00〜
「瀬山彰 NEXT STANDARD LIFE」
◾️子育て情報誌 「まみたん」対談連載
「THE PROFESSIONAL」

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