おしゃれな家にするために必要な仕様とは?|外観・内装インテリア費用を抑えるコツ

おしゃれな家にするために必要な仕様とは?|外観・内装インテリア費用を抑えるコツ | 仕様決め(外観/内装)の注意点を知りたい

おしゃれな家にするには、お金がかかりますが、契約前にどこまでの仕様が見積書に含まれているのか?を確認することで、契約後のオプション費用を抑えることができますよ。おしゃれな家もコスパ良く!ですね。

おしゃれな家にするために必要な仕様とは?|外観・内装インテリア費用を抑えるコツ

契約後のデザイン打ち合わせで追加費用が出やすい4パターン

おしゃれな家にするために追加費用が出やすいのが、「外壁」「屋根」「床材」「住宅設備の商品グレード」の4パターンです。

例えば、こんな感じ。

「外壁」サイディングから塗り壁に変更 → 70万円追加

「屋根材」ガルバ縦葺きから横葺きに変更 → 30万円追加

「床材」シートフローリングから無垢フローリングに変更 → 40万円追加

「住宅設備の商品グレード」標準仕様外メーカーの同グレードに変更 → 50万円追加

これが、契約後に起きると本当に怖いですよね。おしゃれな家にはしたいけど、お金が…とならないように、契約前のチェックポイントを確認していきましょう。

関連記事:住宅会社の「標準仕様」を見極める方法|標準仕様チェック表を使えば超簡単!
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おしゃれな家にするために追加費用が出やすいデザイン4パターン

【結論】おしゃれな家にするための「外観・内装インテリア」標準仕様

おしゃれな家にするための「外観・内装インテリア」標準仕様のチェックポイントは、以下の通りです。

①外観
基礎(ハウスシューズ)
外壁材
バルコニー手摺
玄関ドア
外部サッシ
屋根形状・屋根材
軒天

②内装インテリア
床材
建具(扉)
壁紙
照明
カーテン
階段手摺

③住宅設備(キッチン・ユニットバス等)
住宅設備のメーカー/商品グレード
キッチン・食器棚の色
ユニットバスの色
トイレの色
洗面台の色

<「外観・内観デザイン」の標準仕様チェックポイント一覧>
おしゃれな家にするための「外観・内装インテリア」標準仕様チェックポイント一覧

①「外観デザイン」をおしゃれにする標準仕様チェックポイント

家の外観デザインで、特に追加オプション費用がでやすいのは「外壁」と「屋根材」です。

・基礎
おしゃれな家は足元から。基礎は最も目立つ場所なので、デザイン的にも重要です。必ず、左官仕上げで美しい基礎になる「ハウスシューズ」を採用しましょう。防水性も高まるので、一石二鳥です。

<ハウスシューズの施工前・施工後の比較>
おしゃれな家は足元から!基礎をきれいに見せるハウスシューズ
(出典:ジオテック

・外壁材
おしゃれな家の外観イメージを決めるのは外壁。メーカーやデザイン選択肢をチェック。

サイディングなら、最低でも「16mm以上」のタイプが選べないと外観が安っぽくなりがち。できれば18mm。コストダウンのために、安いグレードしか選べない場合があります。

塗り壁やタイルを希望する場合は、確実に価格が上がるので、必ず契約前に費用を確認するようにしましょうね。

関連記事:「外壁・シーリング」のメンテナンス費用を安くするコツ|メーカーの保証年数で品質を見極める方法

<外壁の種類は山ほどあるので、どこまで選べるのか?を確認しよう>
おしゃれな家のイメージを決める外壁デザインの選択肢は事前確認を!
(出典:ケイミュー

・バルコニー手摺
バルコニー手摺は、おしゃれな家のアクセントです。

バルコニー手摺は、腰壁タイプが標準仕様であることがあるので要注意。何らかの「デザイン手摺」は採用したいところです。ステンレス、木目調、ガラスなど、いくつか種類があるので、希望のデザインが標準仕様かどうか、確認しておきましょう。

<バルコニー手摺は、おしゃれな家のアクセント>
バルコニー手摺はおしゃれな家の外観アクセント
(出典:LIXIL

・玄関ドア
玄関ドアは、おしゃれな家の顔。デザインによって価格が全て異なりますので、どこまでが標準仕様(追加費用0円)で選べるのか?を確認するようにしましょう。

悩みに悩んで決めたデザインなのに、「多額の追加オプションかかります…」と言われるとテンション下がりますからね。事前に選択範囲を理解した上で、セレクトしていきましょう。

<玄関ドアの種類:玄関ドアはおしゃれな家の顔>

玄関ドアはおしゃれな外観デザインの顔
(出典:YKK AP

・外部サッシ
外壁に合わせて色を選べるのか、チェックしておきましょう。

・屋根
まず、屋根形状の確認。一般的に、軒ゼロ→片流れ→切妻・寄棟と価格が上がっていくので、パースを見て確認を。(価格は屋根勾配によります)

次に、屋根材の種類。グッシンは、初期コスト・メンテナンス・耐震性(軽さ)の観点から、ガルバリウム鋼板(縦葺き)を推奨していますが、意匠デザイン優先で考える方は、瓦や横葺きガルバを選択する場合もあるかと思います。

ちなみに、屋根勾配が緩ければ(1.5寸以下)、ほとんど地上から見えないので、気にしすぎることはないかと思います。

関連記事:「屋根・ルーフィング・バルコニー防水」のメンテナンス費用を安くするコツ|選んではいけない建材とは?

<ガルバリウム鋼板屋根(縦葺き)>
デザイン性も高い軽量で耐久性の高いガルバリウム鋼板が主流
(出典:大和財託

・軒天
軒天とは、外部に見えている天井部分のこと。基本は白ですが、木目調デザインが人気なので、「どんな色・柄が選べるのか?」を事前に確認しておきましょう。

<軒天のデザインは木目調が人気>
おしゃれな家は軒天のデザインにもこだわる
(出典:ニチハ

②「内装インテリア」をおしゃれにする標準仕様チェックポイント

おしゃれな家の内装インテリアで、特に追加オプション費用がでやすいのは「床材」です。

・床材(フローリング材)
床材は、大きく分けて、シート・単板(突き板、挽き板)・無垢材の3種類に分かれます。以前は、無垢材のデザイン性がずば抜けていましたが、技術進歩により、シートや単板のデザイン性も格段に向上しているので、無理に無垢材にこだわることはありません。

おしゃれな家は、床材がおしゃれです。内装インテリアの雰囲気は床材で決まると言っても過言ではないので、契約前に標準仕様(追加費用0円)で選べる床材のタイプを確認しておきましょう。

<単板(突き板・挽き板)やシートのデザイン性が向上している>
単板やシートフローリングもデザイン性が高くなっている
(出典:Panasonic

・建具(扉)
標準仕様(追加費用0円)で選べる、色・材質・高さ・デザインなどを確認しておきましょう。

・壁紙
おしゃれな空間を演出するアクセントクロス(デザイン壁紙)ですが、オプション扱いのハウスメーカー・工務店も結構あります。

壁紙で内装インテリアのイメージは変わりますので、「アクセントクロスが標準仕様に入っているか?」を確認しましょう。アクセントクロスを使う箇所の目安は、「5か所」くらいです。

<オプションになりやすいアクセントクロス(デザイン壁紙)>
おしゃれなインテリアには絶対必要なアクセントクロス(デザイン壁紙)
(出典:サンゲツ

・照明
「ペンダントライトやシーリングライトを選択できるのか?」を確認しましょう。

ダウンライトが最も安いので、「ダウンライト以外はオプションです」という住宅会社や、前にも触れた通り「主寝室や子ども部屋の照明はオプションです」という住宅会社があるので、ご注意を。

余談ですが、ダイニングテーブルの中央にペンダントライトを配置するのは、おすすめしません。テーブルの位置が少しでもずれると、中央からずれて見た目が悪かったり、頭を打つため。ペンダントライトは、キッチンの手元灯として採用するのが無難ですね。

<おすすめしない例:テーブル中央にペンダントライトを配置>
おすすめしない、ペンダントライトの配置(ダイニングテーブル中央)

・カーテン
そもそも、カーテンを標準仕様にしている住宅会社は少ないので、カーテンが含まれているか?から確認が必要ですね。「含まれています」もしくは「カーテン予算を取っておきますね」と言われた場合は、その内容をチェックしましょう。

チェックすべきは、カーテンがつく予定の場所と種類。追加費用が発生しやすいのは、プリーツスクリーンやバーチカルブラインドです。おしゃれな家を建てたのに、予算がなくてカーテンめっちゃしょぼい…みたいなことにならないようにしましょうね。

またまた余談ですが、「カーテンはついています」と担当から聞いていたが、付いていたのは「カーテンレールだけだった…」という笑えない話もありますので、ご注意ください。

<オプションになりやすい「プリーツスクリーン」>
オプションになりやすいおしゃれなプリーツスクリーン
(出典:タチカワブラインド

・手摺
階段の手摺や2階廊下の手摺のタイプを確認しましょう。腰壁タイプしか選べない住宅会社もありますが、それでは圧迫感がでますので、「オープン手摺」を推奨します。

<階段の手摺は「オープン手摺」を推奨>
リビングを広く見せるおしゃれなオープン階段手摺
(出典:ウッドワン

③「住宅設備デザイン」の標準仕様チェックポイント

住宅設備デザインで、特に追加オプション費用がでやすいのは「住宅設備のメーカー/商品グレード」です。

・住宅設備(キッチン・ユニットバス・洗面台・トイレ)のメーカー/商品グレード
例えば、標準仕様のキッチンのデザインが嫌いで、標準仕様ではないメーカーにすると、すぐに数十万円以上の追加費用が発生します。住宅会社は、特定のメーカーと特定の商品に限って安く仕入れられる契約をしているので、そこから外れると多額の追加費用がかかるわけです。

なので必ず、契約前に、標準仕様の(追加費用0円で選べる)住宅設備を念入りに確認するようにしてください。と言いつつ、おしゃれなキッチンは上を見始めるときりがないので、くれぐれもやりすぎにはご注意くださいね

関連記事:「住宅設備(キッチン/ユニットバス等)」の標準仕様チェックポイント|推奨グレード紹介

<住宅設備(特にキッチン)は上を見ればきりがない>
おしゃれなキッチンのグレードupは慎重に
(出典:LIXIL

・キッチン/食器棚(カップボード)の色
カップボードの扉はリビングからよく見えますので、「どんな色・柄が選べるのか?」を事前に確認しておきましょう。おしゃれだな~と感じる色は、割高でオプション扱いになっていることが多いのでご注意ください。

<好みの色があるかどうか確認を>
おしゃれな色はオプションになりがち|住宅設備(キッチン、ユニットバス等)のカラーを確認
(出典:クリナップ

・ユニットバスの色
ユニットバスは一日の疲れをいやす場なので、おしゃれにしておきたいですよね。さすがに、全面が白!では殺風景なので、最低でも1面はアクセントパネルにしたいところ。「どんな色・柄が選べるのか?」を事前に確認しておきましょうね。

<ユニットバスの1面にはアクセントパネルを>
ユニットバス1面にはおしゃれなアクセントパネルを
(出典:TOTO

・トイレの色
特に心配ないと思いますが、念のため、収納の扉や紙巻き器上のカウンターの色を確認しておきましょう。

・洗面台の色
標準仕様の洗面台のデザインがそもそも気に入らない!ということがあるので、契約前に必ず確認を。標準仕様からグレードupすると、数十万円単位で金額が上がることが多いので、予算計画にも影響を与えます。

また、おしゃれなデザインの洗面台は、品質を犠牲にしている場合があるので、あまり変わったデザインはおすすめしません。さらには、施主直販メインの洗面台メーカーは、住宅会社経由で買うと、定価より高くなるという現象が起きるので、避けた方がよいでしょう。

まとめ

おしゃれな家にするための「外観・内装インテリア」標準仕様のチェックポイントは、以下の通りです。

①外観
基礎(ハウスシューズ)
外壁材
バルコニー手摺
玄関ドア
外部サッシ
屋根形状・屋根材
軒天

②内装インテリア
床材
建具(扉)
壁紙
照明
カーテン
階段手摺

③住宅設備(キッチン・ユニットバス等)
住宅設備のメーカー/商品グレード
キッチン・食器棚の色
ユニットバスの色
トイレの色
洗面台の色

 


【文責:瀬山彰】

PROFILE

おしゃれな家にするために必要な仕様とは?|外観・内装インテリア費用を抑えるコツ | 仕様決め(外観/内装)の注意点を知りたい

せやま大学の人

瀬山 彰

大学卒業後、日本最大手経営人事コンサルティング会社にて、全国ハウスメーカー・工務店を担当。住宅業界で手腕を振るう中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードの確立を目標に掲げる。その後、中堅ハウスメーカー支店長を経て、2019年に独立。

「家なんかにお金をかけるな!質は担保しろ!」をテーマにした”ちょうどいい塩梅の家づくり”が話題となり、YouTube「家づくり せやま大学」は、登録者数5万人超えの人気チャンネルに。現在は、優良工務店認定制度「せやま印工務店プロジェクト」の全国展開を推進し、ちょうどいい塩梅の家づくりの普及に努めている。

娘4人の父親。広島県出身、広島カープファン。

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