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家の性能 徹底解説

2019.09.29

間取りの「思っていたイメージと違う…」を回避する4つの対策|3Dシミュレーションソフトの活用【良い間取りの共通点⑥】

注文住宅を建てた人の多くが、「思っていたイメージと違う…」と後悔をします。例えばこんな感じ。

思っていたより…
・日当たりが悪い
・狭く感じる
・家事動線が悪い
・テレビが近い
・家具を置けない
・外観がださい
・キッチンから子供が見えない など

まずは、「思っていたイメージと違う…」の原因を探っていきましょう。

「思っていたのと違う」後悔

 

「思っていたイメージと違う…」がおきる原因

「思っていたイメージと違う」の原因は、完全にシミュレーション不足です。

今は昔と違って、シミュレーションするツールが揃っています。特に3Dシミュレーション技術は進歩しており、完成イメージをリアルに確認することができます。

3Dソフトを導入していない住宅会社は、その時点でアウト。平面図だけで、正確なイメージを持つなんてことは不可能です。VRまでやらなくていいですが、画面上での3Dパース確認は必須と考えておいてください。

<3Dソフトは様々な会社から販売されている>
3Dシミュレーションソフト
(出典:メガソフト)

 

【結論】間取りの「思っていたイメージと違う…」を回避する4つの対策

間取りの「思っていたイメージと違う…」を回避する4つの対策は、以下の通り。

①全部屋の内観3Dパースを確認
②帰り道の視点から、外観3Dパースを確認
③日当たりをシミュレーション
④家具配置をシミュレーション

 

①全部屋の内観3Dパースを確認

私もプランナーとして、数百件以上の間取りを作ってきましたが、「平面図ではいい感じと思っていたのに、3Dパースだといまいち」なんてことは、正直あります。

ましてや、施主は初めて間取りを作成するわけですから、「平面図から完成イメージをシミュレーションしろ」というのは、到底無理なことです。なので必ず、「全部屋の内観を3Dパースでシミュレーションする」ようにしてください。

窓の高さ一つで、部屋の印象はがらっと変わります。

<全部屋の内観を3Dパースでシミュレーションしよう!>
内観3Dパース 内観3Dパース
(出典:安心計画)

 

②帰り道の視点から、外観3Dパースを確認

次は、外観についてです。

住宅会社のHPに掲載されているほとんどの外観写真が、家から離れた場所から撮影した「引き」の写真です。「引き」の写真はかっこよく見えます。

しかし現実はどうでしょうか?広い土地や前面道路が広い場合を除くと、ほとんどの場合「引き」の視点で家を眺めることはできません。「引き」より「見上げる」という感じだと思います。特に都心部では前面道路が狭いことが多いですよね。

ですので、帰り道の「見上げる」視点で見たときに、カッコいい外観デザインにするようにしてください。角地の場合には、人通りが多い方向から見て、カッコいい外観デザインにすることを意識してください。

<現実的ではない、「引き」の外観3Dパース>

(出典:安心計画)

③日当たりをシミュレーション

最近の3Dソフトでは、日当たりも正確にシミュレーションすることができますので、必ず隣家を図面上に落として、実際の日当たりをシミュレーションするようにしましょう。

太陽光発電システムを設置する場合は、なおさらです。方角だけでなく、隣家の状況を見ながら、屋根のどの位置に太陽光パネルを設置するか決めるといいでしょう。

また、現状の隣家だけでなく、土地の用途地域などを調べて、最大どれくらいの高さの家が建つ可能性があるか、シミュレーションすると安心です。今は日当たりが良くても、将来大きなマンションが建つことも考えられます。

室内の日当たりをシミュレーションする

 

④家具配置をシミュレーション

家が完成して、実際に家具を配置してみると、案外部屋が狭くなってしまった。ということがよくあります。特に、主寝室や子ども部屋などの小さめの部屋は要注意ですので、必ず、家具配置のシミュレーションを行いましょう。

また、家具の配置によって、窓位置の調整も必要です。窓が多すぎると、家具が置けなくなります。

<特に小さめの部屋は、家具配置シミュレーションを>

リビングについては、ソファーとテレビの距離をしっかり確認しましょう。2,730mm程度しか距離が取れていない間取りを見かけますが、これだと近すぎ。ソファーとテレビの距離の目安は、3,185~3,640mmです。

さらに、持ち込み家具の寸法は正確に測定し、ソフト上に配置してみましょう。せっかく注文住宅を建てるのですから、持ち込み家具がぴったりと収まる間取りにしてくださいね。

<持ち込み家具の寸法は、正確に測定し図面に配置>
持ち込み家具の採寸は慎重に

 

「3Dソフトを導入していない住宅会社はどうするの?」に対して

そんな会社は、最初から候補から外しましょう。施主は数千万円の買い物をするのですから、その程度の投資もしない住宅会社はプロとして失格です。

「外観パースやリビングのパースは作成しますので大丈夫ですよ」とか「平面図でイメージできるので大丈夫ですよ」とか、住宅会社のプランナーが言うかもしれませんが、全く当てになりません。

大丈夫かどうかを決めるのは施主であり、平面図から完成イメージをシミュレーションできない施主が、大丈夫かどうか確認する方法は、3Dパースしかありません。なので、間取りの打ち合わせは、必ず3Dパースのシミュレーションソフトを使いながら進めてくださいね。

<3Dシミュレーションソフトを使った打ち合わせ>

3Dシミュレーションソフトを使った間取り打ち合わせ
(出典:安心計画)

 

まとめ

「思っていたイメージと違う…」を回避するための4つの対策は、以下の通りです。

①全部屋の内観3Dパースを確認
②帰り道の視点から、外観3Dパースを確認
③日当たりをシミュレーション
④家具配置をシミュレーション

プロデューサー紹介

master

日本の家づくり 強化ディレクター

瀬山 彰

筑波大学理工学群数学専攻卒(数理統計学士号)。硬式野球部に所属し、首都大学野球リーグの線形回帰分析を行う。中学高校の数学教員免許を取得。

筑波大学卒業後、日本最大手経営人事コンサルティング会社にて、全国ハウスメーカー・工務店を担当。住宅業界で手腕を振るう中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードを確立することを目標に掲げる。

2015年、「家づくり せやま学校」を開校。“日本の施主を強くする”を合言葉に、施主の知識向上を目的とした講演活動をスタートさせた。「展示場では絶対教えてくれない話が聞けた!」「こんな楽しい授業は初めて!」など、口コミでせやま学校の評判が広がり、各メディアからも注目が集まっている。

関西を中心に年間100件以上の講演をこなしながら、雑誌コラムの連載やFMラジオ局「FMOH!」にて冠番組のDJを務めるなど、活躍の場を広げている。

中学高校数学教員免許、宅地建物取引士、2級FP技能士。3人娘(双子4歳、2歳)。広島県出身、広島カープファン。

【メディア出演】
◾️FMOH!85.1 毎週火曜19:00〜
「瀬山彰 NEXT STANDARD LIFE」
◾️子育て情報誌 「まみたん」対談連載
「THE PROFESSIONAL」

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